・ウェルスナビの手数料1%って、インデックス投資にしては高くない?
・ウェルスナビはロボアドだから、やっぱり手数料が割高になってしまうのは仕方ないの?
これからウェルスナビ(WealthNavi)で、ロボアドによる自動運用を始めようとする時にネックになるのが手数料だと思います。
ウェルスナビは短期トレードではなく、長期運用を行うモノになるため、手数料は安いに越したことはないですよね?
そんなウェルスナビの手数料1%ですが、結論から言うと「高い」です。
だって1%手数料で持って行かれる時点で、最低でも資産は1%以上値上がりしないとマイナスじゃないですか。1%上がってようやくトントン、そこからが本番って考えると割と難易度が高いと感じます。
しかし手数料が高いからと言って、「ウェルスナビで自動運用をする価値がないのか?」と言われるとそんなことはないと思います。
そこで今回は、なぜ僕がウェルスナビに1%の手数料を支払ってまでロボアドの自動運用をしているのかを徹底解説していきます。
目次
ウェルスナビの手数料1%は割高だと考える理由
ウェルスナビはロボアド運用による自動売買を行うサービスであるため、運営会社に手数料を支払う必要がありますが、手数料については預けている資産の1%(税込1.08%)と決まっています。
この1%は年率1%という意味なので、例えば預かり資産が100万円であれば、年間で1万円を手数料としてウェルスナビに支払わなければいけないことになります。
ただし実際の手数料の引き落としについては、毎月1日に分割して引き落とされます。(日割り計算して、1ヶ月分の手数料を算定して、預けている資産から差し引きされます。)
ちなみに、この手数料1%というのは、自動で運用してもらっているサービスの利用料のほかに、下記全てのサービスの利用料が含まれているため、これ以上余計な費用が発生することはありません。
・入金手数料(クイック入金に限る)
・出金手数料
・売買手数料(金融商品買付け時の手数料)
・為替手数料(円とドルの交換時の手数料)
・為替スプレッド(為替取引時の手数料)
・リバランス(資産配分を変更する時の手数料)
・DeTAX(自動税金最適化の手数料)
では、なぜこのウェルスナビの手数料1%が割高に感じるのか?といえば、それは自分でインデックス投資をした時の手数料の方が安いからです。
ウェルスナビの手数料と自分でインデックス(投資信託)を購入した時の手数料の差はデカイ!
そもそも、ウェルスナビのロボアド運用で投資する商品は「インデックス」です。
例えばウェルスナビの代表的な投資対象である米国株ですが、これは「VTI」と呼ばれる米国株ETFです。イメージ的にはアメリカの株全体と連動するインデックス型の投資信託だと思ってください。
ちなみに個人で米国株ETFを購入しようとする場合、代表的な商品が「楽天全米インデックス」というモノになります。
では楽天全米インデックスの購入及び維持管理コストは?というと下記の通りです。
どう思いますか?
実際に自分で米国株インデックスを購入する場合は、売買手数料は0円なので、純粋に投資信託の管理費用として「0.1696%」しかかからないことになります。
ウェルスナビの手数料1%に比べると、約6分の1もコストが安く済むことが分かります。
つまり、ウェルスナビは手数料1%というのは数字を比較してみれば、どう考えても割高だと言えると思います。
ウェルスナビの手数料は高い!しかしリバランス&DeTaxがあるのが魅力!
「ウェルスナビの手数料は高い!」
これは、間違えなく言えることだと思います。特に自分で資産運用することに慣れてる人はそう感じると思います。
しかし、そのことを考慮しても、ウェルスナビで資産運用することは理にかなっていると思える理由が2つあるので紹介していきますね。
①ウェルスナビの手数料1%にはリバランス機能が含まれているから
まず1つ目の理由ですが、ウェルスナビのロボアドの機能に「リバランス」が含まれていることです。
リバランス機能とは、その時々に応じて資産を適切に配分し直す機能だと思ってください。
例えば、米国株と米国債を50%ずつ保有するポートフォリオを一番最初に設定したとします。分かりやすく株に50万円、債券に50万円と合計100万円運用するケースを考えてみましょう。
その年は株が好調な年で、運良く株が60万円に増えたけど、債券は45万円に下落したという場合、当初自分で設定したポートフォリオの株:債券=50:50の比率が崩れちゃいますよね?
その時に行うのがリバランスです。
シンプルに株と債券を半々に戻せばいいので、株の値上がり分の一部7万5千円を売却して利益確定し、その利益で債券を買いましすれば、株も債券も52万5千円になるので、株債券半々のポートフォリオを維持できますよね。
別にこれはちゃんと電卓叩いて計算すれば自分でもできるんですが、いかんせん「めんどくさい」です。
しかも株債券半々という超分かりやすいポートフォリオならまだいいですが、ここに金とか混ざったりするとさらに計算は複雑になりますよね?
ウェルスナビのいいところは、このリバランスを自動的に機械が行ってくれるので、投資家は一度設定したら「完全放置」することが出来るということです。
そこに手数料を支払う価値を僕は感じています。
これはめんどくさいことを代わりにやってもらうためのお金って感じです。例えば掃除だって自分でやれば無料かもしれないけど、めんどくさいからルンバ買ったりしますよね?
確かに無料よりは高いですが、その分めんどくささを解消できているので、トレードオフかな?って思うのと一緒です。
②DeTAX(自動税金最適化)を考えれば手数料は実質0.4〜0.6%に抑えられる
次に手数料1%を支払ってでもウェルスナビで運用する理由2つ目ですが、DeTAX(自動税金最適化)を考えれば手数料は実質0.4〜0.6%に抑えられるからです。
DeTAX(自動税金最適化)については、ウェルスナビ公式サイトの説明をそのまま引用して転記しておきます。
配当やリバランスなどによって生じる税負担を、含み損を実現し相殺することにより翌年以降に繰り延べるサービスです。
配当やリバランスなどによって生じる税負担が一定額を超えた場合に、お客様のポートフォリオ組入銘柄の中に含み損がある銘柄があれば、その銘柄を一旦売却しすぐに買い戻すことによって損を実現し、益と相殺することでその年の税負担を軽減します。
ちょっと分かりづらい説明ですが、簡単に言うと「支払う税金を減らすための節税対策」みたいに思っておけばいいです。
厳密に言うとそうじゃないんですけど、あえて損切りしてマイナスを出すことで利益を削って税金を減らしたほうが結果的にお得になるケースがあるんですが、その処理を自動でやってくれる機能です。
このDeTAX(自動税金最適化)を行うことで税金を減らすことができた場合、実質的な手数料は0.4%〜0.6%に抑えられるケースもあるため、そう考えると手数料は割高ではないと感じられるんですよね。
ウェルスナビに手数料を支払ってでも運用を任せる価値のある人は?

では結論ですが、どんな人ならウェルスナビに手数料を支払ってでも運用を任せる価値があるのかについてです。
これは「資産運用の知識が乏しく、めんどくさいこと全部ひっくるめて丸投げしたいと考えている人」です。
これはどの領域でもそうですが、”めんどくささ”というのはあらゆるジャンルにおいて障壁になります。
例えばマンションとか借りる時でもオーナーさんを自分で探すところからやれば、不動産屋さんに支払う仲介手数料は払わなくても済みますが、めんどくさいから誰もやらないですよね?
ウェルスナビも感覚的には一緒で、ポートフォリオを組む、資産配分を自分で調整する、税金を含めて利益が最大化されるポジション調整することってめんどくさいじゃないですか?
でも絶対必要なことでもあります。
自分でこれらを全て出来る人は証券会社で投資信託を購入しておけばいいですが、めんどくさい!と思う人であればウェルスナビを使うメリットはかなり大きいと言えますよね。
最後に:ウェルスナビには1ヶ月手数料無料&長期割引があるので試してみるのもオススメ!

あなたの代わりにめんどくさいことを全て丸投げしてくれるウェルスナビですが、インデックスの長期積立投資なので、やらないよりは絶対にやったほうがいい運用だと思います。
インデックス投資なので、資産何10倍!みたいな大きな利益こそ期待できませんが、時間をかけてジワジワと資産を増やせるので、まだ始めていない人はこの機会にスタートしてみてください!
関連:【画像あり】インデックス投資は儲からない?しかし僕が続ける理由!
また、ウェルスナビをこれから始める人であれば、期間限定で初月の手数料が1ヶ月分無料&手数料の長期割引制度もあるのでぜひ活用しつつ資産運用をしてみてください!
ではでは。
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